「セカンドオピニオン」は患者さんにとって当然の権利です。
最初の医師の診断、治療法に関して疑問があった場合や、他の医師の見解を聞いてみたいと感じた場合は、他の医療機関を受診し、セカンドオピニオンを求めることは推奨されて良いと思います。
ただし、セカンドオピニオンを検討する前に、まずは最初の担当医の先生と良く相談して、自分の病態や治療法に関して正確に把握しておくことが大切です。
そうしなければ、セカンドオピニオンとして、自分が何を聞きたいのか、質問事項を整理しておくことが出来ないからです。
乳がん治療は「標準治療」を基にして進められることがほとんどですので、セカンドオピニオンに行っても、結局は同じような内容であまり意味がなかった、といった意見も時々耳にします。
ですので、セカンドオピニオンに行く前に、どの様な内容を質問したいのか、しっかりと整理しておく必要があります。
「正しい治療」は決してひとつではありません。
いくつかある選択肢の中から最善の方法を選択していくのですが、難しい病態の場合は、最初の医師もセカンドオピニオンの医師がどの様な選択をするのか興味がある場合があります。
セカンドオピニオンに行く場合は、最初の医師と良く相談して、相談したい内容を情報提供書に記載しておいてもらうと有効でしょう。
国立がん研究センターがん情報サービスの下記のサイトにセカンドオピニオンに関する記載がありますので、参考にしてください。
参考:https://ganjoho.jp/public/dia_tre/diagnosis/second_opinion.html
高山先生の情報を見る
[備考] 本オピニオンは、医師が経験に基づき一般的な医学的見解を述べたものに過ぎず、個別の事例についての所見を述べたものではありません。 個別の症例については、必ず医師に直接ご相談下さい。