乳がん診療は日本では伝統的に外科医が担当してきました。そのため、以前はお腹も切るが乳房も切るという外科医が多く存在し、それが当たり前でした。しかし、現代の乳がん診療は個別化治療が進み、かなり細分化されているので、乳腺専門医でないと難解で対応ができない状況が多々あります。
乳腺を専門とする医師は、実は人数が少ない(日本乳癌学会が認定する乳腺専門医は全国で1500人程度)ので、かかりつけの病院に専門医がいるかどうかは、ホームページでも医師の資格等を紹介することが多くなってきていますので、確認してみるとよいでしょう。
まずはこのような乳腺専門医がいる病院を選ぶのがよいと考えられます。 もし、お近くに乳腺専門医の在籍する病院がない場合は、非常に難しい問題ではありますが、例えば手術や抗がん剤治療など重要な治療はある程度遠出して乳腺専門医の治療をうけ、普段の投薬などはお近くの病院で連携してもらうなどの対応をしてもらうのがよいでしょう。
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[備考] 本オピニオンは、医師が経験に基づき一般的な医学的見解を述べたものに過ぎず、個別の事例についての所見を述べたものではありません。 個別の症例については、必ず医師に直接ご相談下さい。