乳房に良性のしこりがある場合、どの位の頻度で検診するといいの?- 林田医師のオピニオン

林田 哲 医師
[オピニオン]
慶應義塾大学病院 ブレストセンター長

乳がん検診を受けて要精密検査と判断されると、乳腺専門医による精密検査を受けることになります。そこで各種の検査を受けて、問題ないと判断されれば、次年度の検診を受診することでよいと考えます。

もし、数ヶ月後にもう一度検査を予約された場合は、乳腺専門医は「対象となる病変は恐らく良性腫瘍だが、現時点では良性と確定はできないので念のため経過観察を行おう」と判断したと考えられます。この際は経過観察ですので、専門医の言うとおりに万が一に備えて検査を受けるのがよいでしょう。

良性腫瘍があるからといって、必ずしも永続的に保険診療で経過観察を行う必要はありません。そのため、何回かの経過観察により良性腫瘍であることが確定した場合は、年に1度の乳がん検診に戻ることが良いと考えます。ただし、乳腺専門医が「あなたは当院での経過観察が今後も必要です」と判断した場合はその限りではありません。

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[備考] 本オピニオンは、医師が経験に基づき一般的な医学的見解を述べたものに過ぎず、個別の事例についての所見を述べたものではありません。 個別の症例については、必ず医師に直接ご相談下さい。

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