一般的に良性のしこりが乳がんに変化することはありません。ですからマンモグラフィ、エコー検査、針生検などの検査結果で「良性のしこりがあります。」、あるいは、「しこりは良性でした。」と患者さんにお伝えする場合、「だから治療は不要です。」と言うこととセットになります。
ただし、画像による診断にも限界があり、良性に見えるしこりの中には時間の経過に伴って形や大きさが変化し、後々の検査で乳がんと診断されることも非常に稀ですがあり得ます。
「良性のしこり」にも様々な形や大きさ、予想される病理学的診断があり、それぞれに応じて最適な経過観察の方法が「良性のしこり」という診断と一緒にお伝えされると思いますので、それに従って経過観察することがお勧めです。
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[備考] 本オピニオンは、医師が経験に基づき一般的な医学的見解を述べたものに過ぎず、個別の事例についての所見を述べたものではありません。 個別の症例については、必ず医師に直接ご相談下さい。