葉状腫瘍は、画像検査では乳房にできる良性腫瘍の代表的なものである線維腺腫と良く似ていますが、しこりが急速に大きくなるのが特徴です。
基本的には良性ですが、悪性のものがあり、手術により正常乳腺を含めて切除する必要があります。良性、境界病変、悪性の3つのタイプがあり、悪性のものは「悪性葉状腫瘍」といいます。悪性の中には、肺をはじめ全身へ血行性転移をする恐ろしいものもあります。
悪性葉状腫瘍の頻度は、乳がん全体の0.1%以下とされ、稀な症例です。発症する年齢は35-55歳で、特に40歳代に多くみられる乳がんです。
3cm以上の大きな腫瘤であることが多く、時には小児頭大に及ぶこともあります。