用語:針生検

針生検は症状の原因を調べるための組織診の一種です。針生検では,細胞診よりも太い針を病変部に刺し,その中に組織の一部を入れて,からだの外に取り出します。

針生検は,組織を採取するときに用いられる機械の種類によって,「Core Needle Biopsy (CNB)」と「吸引式乳房組織生検」に分けられます。

CNBは,ばねの力を利用して組織を切り取る方法で,一度に採取できる組織は通常1本です。

吸引式乳房組織生検は,吸引力も利用して組織を切り取る方法で,針を組織から抜かずに複数の組織を採取できる機種も開発されています。マンモトームやバコラという名称の機械がよく用いられるため,マンモトーム生検,バコラ生検などと呼ぶこともあります。

これらの針生検は,通常の注射針に比べて針が太いので局所麻酔を行うことが必須です。穿刺する場合はマンモグラフィや超音波検査により採取部位を確認しながら検査が行われます。

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