用語:乳管腺腫

乳管腺腫は、乳頭状や樹枝状の構造を示さない乳管内の良性腫瘍です。好発年齢は40-50歳前後で、80-90%以上が40歳以上とされます。しこり(腫瘤)となりますが、2cmを越えることは稀です。

マンモグラフィーでは、微細石灰化像を伴う腫瘤陰影となることから、癌と診断されることが多く、癌との鑑別が非常に難しいことが疾患です。

超音波エコ−では、不整形の充実性腫瘤像や囊胞内腫瘤像となることもあり、超音波エコーでの偽陽性率は60%ともいわれます。

画像診断では良悪性の鑑別困難なことが多いのに加え、穿刺細胞診や太針生検での診断も難しく、乳管腺腫を疑った場合には確定診断を得るためには摘出生検をするべきとされています。

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