用語:乳房温存手術

乳房を全摘出することなく、乳頭、乳輪を残した上で、がんを周囲の正常乳腺を含めて部分的に切除し、乳房の変形が軽度になるように形を整える手術です。

わが国では乳がん手術を受ける患者さんのうち、少し前の統計では3人に2人が乳房温存手術を受けているとされていましたが、乳房再建手術の普及により、この割合は減少傾向にあります。

手術ではがんの辺縁からある程度の安全域をとるために正常乳腺を含めて切除します。その際に、施設によっては乳腺の断面に癌が露出していないかを手術中に病理検査に出して調べ、露出が存在する場合はさらに追加切除を行います。

手術後は、温存した乳房に25~30回(5~6週)放射線を照射することが必須ですが、一般的には外来通院で行うことが可能です。

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