用語:石灰化

「石灰化」とは、乳腺の中にカルシウムが沈着した状態を指します。この症状は、良性のものと、悪性のものがあります。

良性の石灰化は、母乳が通る乳管の周辺や母乳をつくる腺葉の分泌液にできた沈殿物によって起こります。女性ホルモンであるエストロゲンが影響して起こる乳腺症や、細胞が増殖して起こる線維腺腫などの良性の場合でも発生します。

悪性の石灰化は、がん細胞が増殖する過程の分泌物などが石灰化したり、壊死したがん細胞にカルシウムが付着したものが石灰化したものです。形や大きさ、分布の状態などから、悪性を判断します。

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