アポクリン細胞は,エクリン細胞とともに汗腺上皮の1つです。
通常,腋窩や肛門周囲,外耳道などに存在します。乳腺の発生は汗腺,特にアポクリン汗腺の発生過程と共通性があると考えられています。
したがって,乳腺上皮,すなわち乳管上皮や小葉内の腺房上皮は,根本的にアポクリン上皮の性質をある程度備えている可能性が考えられます。
乳腺では乳腺症,乳管内乳頭腫をはじめとする種々の良性疾患,および乳癌の一部に,アポクリンの特徴を有する上皮が出現することが知られており,良性疾患ではアポクリン化生,癌はアポクリン癌と称します。
[関連する記事]
乳癌診療ガイドラインの関連記述を読む
用語集に戻る